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Marbling
職と住がにじみ合う境界空間
千葉県の閑静な住宅地に、4つの家型のヴォリュームをずらしながら配置した自身の働く場を持つ自邸の計画
これまでのSOHOの計画だと、家の中に小さいオフィスを作るという考え方であるため、働く場と住む場の床面積が双方に限定されてしまい窮屈に使われてしまっている。
また働いている日中は家族が外に出ているため使われていない室があるので非効率な計画となっている。
この建築では職と住をはっきりと分けるのではなく、緩やかに共有するような関係性を持つことで暮らし方と働き方が自然と繋がり合うように期待した。
一般的な住宅の用途を持った室同士の境界を壁や建具で空間を明確に分けるのではなく、室と室の間に奥行きのある境界空間を入れることで、その境界空間上はどちらにも属さない曖昧な空間となる。
奥行きのある境界空間を入れることにより今いる室の意味をぼかして、相対した室の意味をにじませる
自然と働く場と暮らす場がにじみ合いながら混ざり合う。
時に仕事のスペースになったり、子供の遊び場となったり、もしくは、家族団らんの場となったり、打ち合わせの場となったり、縁側のような場となる。
職と住を明確に切り替えるのではなく、生活しているうちに働いていたり、働いているうちに生活していたり、職と住がバランスを保ちながらにじみ合う建築。
千葉県鎌ヶ谷市
2020.5
House
photo:大沢誠一
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